映画『正体』の制作が進行中であるというニュースが伝えられました。
この作品の最もユニークな点は、主演役の詳細が一切不明であるということでしょう。
それにもかかわらず、サポートキャストとして吉岡里帆さん、森本慎太郎さん（SixTONESグループのメンバーとして活躍中）、山田杏奈さん、そして山田孝之さんの出演が既に公表されています。
この作品は染井為人による同名の小説を原作としており、今年の11月29日に劇場公開される予定です。
映画の監督は藤井道人氏が担当します。
藤井氏は過去の作品『余命10年』で興行収入30億円を超える大ヒットを記録し、また最新作『青春18×2 君へと続く道』が日本国内外で人気を博しています。
その彼が新たに挑んだのが、この極めてユニークな「誰が主演か不明」という設定を持つサスペンスエンターテイメント映画です。
詳しい情報はまだ未公開ですが、メインキャストたちは主演者「不明」の周囲を囲む形で物語が進むとのこと。
このミステリアスな主演を囲むメインキャストには、上述した吉岡さん、森本さん、山田杏奈さん、さらには山田孝之さんといった、一流の俳優陣が集結しています。
元となる小説『正体』の主人公である鏑木は、様々な変装と潜伏を繰り返しながら、全国を駆け巡る逃走者の役割を演じます。
長期間にわたるこの逃走劇は、2023年の夏から2024年初頭の冬にかけて、日本全国の各地で撮影されたとのことです。
逮捕され、死刑を宣告されたのちに脱獄した殺人犯である主人公・鏑木。
そして彼と出会い、彼を信じ、疑い、愛し、追い続ける4人のキャラクターたち。
それぞれの視点から織りなされる物語が、この映画を見る全ての人々にどのような影響を与えるのか、公開が待ち遠しいですね。
女優の吉岡里帆さんが演じるキャラクターの名前は沙耶香です。
彼女は一人暮らしの生活をしていますが、名前の鏑木という人物が自己所有の住居を持たず、困窮している状態を見つけます。
それに心を動かされ、彼を自身の生活空間に招き入れ、共に生活を始めます。
その過程で沙耶香は鏑木が警察に追われている指名手配犯だという事実に気付きます。
しかしながら彼女は、彼が犯罪を犯した可能性があるにも関わらず、相手の無実を信じ切る決意をしました。
ところが、大阪で日々働く日雇い労働者として生活している森本慎太郎さんが演じるキャラクターである和也は、最初から全く異なる視点を持っています。
彼は同じ工事現場で鏑木と一緒に作業をし、互いに親しくなるうち、鏑木が潜在的な犯罪者であるかもしれないという疑念を抱くようになります。
一方、山田杏奈さんが演じる舞は、田舎町の長野にある介護施設の中で働いています。
ここで鏑木と出会った舞は、彼に対して恋愛感情を持つようになります。
山田孝之さんが演じる刑事の又貫は、鏑木がさまざまな場所に潜伏しつつ、日本全国を行き来している状況を探知し、彼の行方を追い求めます。
しかしながら、鏑木と4人のキャラクターが出会った際、鏑木が示していた一部面が常に異なっていました。
それぞれの視点から描かれる鏑木の真実の姿、つまり彼の本当の”正体”とは果たして何なのでしょうか？彼は真犯人であり、社会的な脅威な人物なのか、それとも実は無辜の若者で、間違った見方をされているのでしょうか？ 画期的であり前例のない、主人公である鏑木の”正体”が視聴者に対して未だ明らかにされておらず、非常に高い関心を呼んでいます。
この極めて引き立った特徴を表現し、見た人々の興味を誘うためのプロモーションビジュアルが公開されています。
その中で、鏑木が逃走する様子を背後から捉え、信じる沙耶香、疑う和也、恋する舞、追う又貫といった、4人のキャラクターと鏑木との関係性が見事に描かれています。
そこで最大の疑問となるのが、主役である鏑木を、いったい誰が演じているのかということです。
その答えについては、まだ公開されていませんが、近い将来にはその謎が解明され、我々が知ることができるでしょう。
